吉田松陰は多くの手紙を残しています。

僕は特に兄の梅太郎と交わした手紙が好きです。

深い兄弟の愛情が感ぜられ、何とも微笑ましい気持ち

になります。#58942;

 

松陰は兄に「自分はこれまで3回の猛を奮ったから、あと18回の

猛を奮う覚悟です」と兄への手紙に書きます。

兄の梅太郎はこれに対し、「決意は立派だが、あと18回も

猛を奮われたらたまらないので、どうか勘弁願いたい」と

返書します。

 

二十一回猛士の号は、密航失敗後に松陰が自らつけたものです。

二十一は松陰の生家の姓である〈杉〉を崩すと十、八、三となり、

これを足し合わせて二十一になる、また猛士の猛は松陰の通称名である

寅次郎の寅=猛からつけ、よって二十一回猛士の号を名乗ったと言われて

います。

 

1854325日の深夜、渡海の志を抱く松陰先生と弟子の重之輔は

下田に停泊中のペリーの乗艦ポーハタン号を目指し小舟を漕ぎ出します。

 

松陰先生が3回目の猛を奮った時です。

 

この密航の情景をのせたマグカップを作りました。

ご興味のある方は是非侍気分HPをご覧ください。