戦国グッズ・幕末グッズの侍気分では、直江兼続tシャツ「花に背いて帰る」

をご用意させて頂きました。

 

私はNHK大河ドラマの天地人が好きで、放映時に何度か六日町や米沢

に行きました。

 

六日町大橋のたもとにお六の湯という足湯の施設があります。

坂戸城のある坂戸山に登った帰りに利用させて頂きました。

 

坂戸山は634メートルと比較的低山で、パンフレットには手軽な

トレッキングコースとして町民に愛されているとの旨書かれて

おりましたが、私にとっては実にハードでした。

 

途中思わず「わしは、こんなとこ来とうはなかった!」と

言ってしまいたくなりました。

 

この足湯の建物の天井部分に直江兼続の詠んだ漢詩がいくつか書かれています。

足湯につかりながら、・・・いい感じです。

 

格調高く、男女間の細やかな機微にも通じた漢詩。

直江兼続にはこのような一面もあったんだな~と感動してしまいました。

 

 

 

 

豊臣秀吉は直江兼続を評して

「天下執柄の器量人なり」とし、

 

京都妙心寺の住持南下玄興は

「利を見て義を聞かざるこの世にあって、利を捨て義を取る人」

 と兼続を評しています。

 

また湯浅常山の著した常山日記には兼続の人となりについて、

「長(丈)高く容儀骨柄並びなく、弁舌明らかに殊更大胆なる人」

と記されています。

 

天下無双のかっこよさ!です。

 

直江兼続は殖産、治水などでも手腕を発揮し、江戸期の名君上杉鷹山がその

藩政改革の手本とした優れた民政家でした。

 

兼続が農民指導のため記したとされる四季農戒書では、衆人の心情に

通じた農民心構えが諭されており興味深いです。

 

畑で懸命に働く亭主に昼食を届けに行く女房に、赤の頭巾を被るように勧め、

「赤い衣装の女房を、老若ともども男どもが見れば、その身は農作業で汚れて

いても、身体の疲れを忘れるだろう。農作業が終わり男どもが日暮れに

帰ってきたら、たらいに湯をもってきて、足を洗わせ、男の足を女房の

腹の上に置いて、撫でさすってあげなさい」・・・

 

 

天地人で、田中美佐子さん演じる母上が、加藤清史郎君が演じる幼い与六に、

 

「もみじが散るのは、その(厳しい冬を生きる木)の身代わり、

燃え上がるあの色は己の命より大切なものを守るための決意の色。

そなたはこの越後の国のため、もみじのような家臣になりなさい」と言います。

 

与六の一生は決します。

 

最終回では直江兼続は縁側に座り、お舟とともに紅葉を眺めながら

静かに息をひきとります。

「私は立派なもみじの家臣であったか」

 

天地人、とても好きな大河ドラマでした。

 

 

直江兼続が詠んだ後半のみ今に伝わる七言絶句「花に背いて帰る」

 

春雁似吾吾似雁 洛陽城裏背花帰  

春雁 吾に似て吾雁に似たり 洛陽 城裏 花に背いて帰る

 

春の雁に似て、私もまた花の咲く華やかな都に背を向けて

帰らねばならない故郷に帰る。